2015年03月24日

ご相談者の方に対して感じる「ありがとう」

こんにちは。ワークイズ代表の桑原 祐介です。


先日、ある方からご相談をいただきました。

キャリアに関するご相談ではありませんでしたが、約4時間のほとんどの時間、その方は泣いていました。

それほどつらかったのだろうと思います。


その方は、普段一緒に遊びに行ったり、よく電話でしゃべったりするような距離の方ではありませんでした。だから、「相談があります」と連絡を下さるまでに、相当な迷いがあったことと思います。何度も何度も、話そうか、やめようか、こんなことを話したら迷惑になるのではないか、やはり自分で解決すべきか、等々……

でも、その方は決心して、メッセージをくださいました。

そして、一緒に出口を探しながら、少なくとも「道」は見えたと思っています。


4時間は長いと感じるかもしれませんが、本当に悩んでいる人にとってはあっという間の時間です。
それだけ、心にたまってしまった思いもたくさんあったことでしょう。
相談者の方は、「ありがとう」と何度もおっしゃてくださいました。
でも、相談を受ける僕も、気持ちは「ありがとう」なんです。
自分を頼りにしてくれたことはもちろん、いろいろな迷いの中、勇気を出して、相談の声をあげてくれたことにも「ありがとう」と感じます。「よくご相談に来てくださいました」と、心から思うのです。

そして、ご相談者の方が笑顔になってくれたことも「ありがとう」なんです。「うれしい」の方が近いのかもしれませんが、言葉になると、なぜか出てくるのは「ありがとう」。どうしてなんでしょうね。

いつもありがとう!

posted by work-is at 22:01| Comment(0) | 日記

2015年03月22日

アリの観察から

こんにちは。ワークイズ代表の桑原 祐介です。

暖かくなってきました。
庭に出てみると、アリが忙しく働いています。

死んだ虫を巣に運ぼうと、本当に一生懸命働いていました。
その場所は、コンクリートの土留めの壁。垂直に近い壁がひび割れて、その壁の途中から顔を出した土に、巣穴が開いています。
その高さは約1m。アリにはとんでもない高さです。身長比で考えれば、人間には300mといったところでしょうか? 東京タワーくらいの高さ、ということになります。
運ぼうとした虫は、アリが油断すればたちどころに地面まで落下してしまうのです。

最初の落下を目にしたとき「もう諦めるのかな?」と思って見ていました。
ところが、落下しながらも虫を放さなかった1匹のアリが、なんと自力で垂直な壁を上り始めました。自分の20倍はあろうかという虫を引きずって、です。
そのうちにもう1匹が駆けつけると、あっという間に50cmくらいまで上ってしまいました。ちょっと感心、です。

そしてさらに2、3匹の援軍が駆けつけました。
僕は期待しました。虫が巣穴に運ばれるのはもうすぐだろう、と。

ところが、ここで予想外の展開となります。
援軍のアリが増えたにもかかわらず、虫はなかなか巣穴に近づいていかなくなったんです。
最短ルートで運ぼうとするアリもいれば、一旦横に引っ張ろうとするアリもいます。虫の向きをひっくり返そうとしているアリもいます。
全体的には間違いなく巣穴に近づいており、決して反対に引っ張ろうとするアリはいないのですが、うまく進まないのです。

それを見ていて、なんだか会社組織を見るようでした。

みんな、良かれと思って自分の考えで行動しています。
でも、ベクトルがそろわないと、人数がたくさんいても、うまく進まない……
「1人でやったほうが早い」と感じるのも、ここがポイントなのでしょう。
全員で意思統一をして進むことの大切さ、それができないとどれほど効率が悪くなるのかを、アリに教えられた気持ちでした。
妙に感心してしまい、「これは社員研修で観察させたいくらい!」と思ってしまったほど……

最後に。
何度も何度も虫を落下させながら、アリは決して諦めることはありませんでした。
落としても落としても、すぐに引っ張り上げようと試みます。
どのアリもテンションを落とすことはありませんし、投げ出すアリもいません。
すごいなぁ。僕も見習わなくちゃ。

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posted by work-is at 21:38| Comment(0) | 仕事全般