2015年09月03日

コア・コンピタンスを活用した人材育成の効果とは?

こんにちは。ワークイズ代表の桑原 祐介です。


先日、ある会社で「コア・コンピタンスを活用した人材育成」というテーマで研修を行いました。
その日の研修日報を読んで感じたのは、「意外と活用できていない会社が多いのではないか」ということでした。


コア・コンピタンスとは、「ある企業の活動分野において「競合他社を圧倒的に上まわるレベルの能力」「競合他社に真似できない核となる能力」」(Wikipediaより)をいいます。


研修内容は、研修先の会社のコア・コンピタンスが何であるかを考え、また社員同士が知っている情報を交換することで会社の強みを知る、というものだったのですが、この日の日報には、


「今まで会社の強みを教えてもらったことがなかった」
「もっと早く知りたかった」
「会社を誇りに思う」
「愛社精神を自然に持つことができた」


という言葉が並んでいました。


経営者や管理職には当たり前のことでも、一般社員が知らないことはたくさんあります。
ただ「会社を好きになれ」「仕事を好きになれ」と言ったところで、真っ当な理由がなければそれはただの強要に過ぎません。
会社のいいところをきちんと伝えるだけで、社員たちは自然に愛社精神を持ち、会社や自分の仕事に誇りを持つようになります。
伝えるのはいいところなのですから、嫌いになるのはむしろ難しいことですよね?
この、当たり前のことを伝えるだけで、離職率は下がると思っています。
そして、この当たり前のことを伝えないことで、損をしている会社がたくさんあります。


「正直、会社を辞めようかと最近思っていましたが、今日の研修を受けて、少し考えを改めました」
こんな日報コメントもありました。
そのまま辞めていたら、本当にもったいないことです。
だって、会社は何も変わっていなくても、情報が伝わるか伝わらないか、それだけで会社を辞めるかどうかの分かれ道になるのですから。


そして、同時に会社の悪いところも出てくるのですが……
悪いところや、課題と感じるところは、変えればいいのです。直していけばいいのです。
悪いところや課題がクリアされていけば、どんどん好きになる要素が増えていきます。


会社を良くする、って、本当はこういう簡単なことなんだと思っています。
posted by work-is at 23:23| Comment(0) | 離職問題