2015年07月22日

罪作りかもしれない「パッシブな相談窓口」

こんにちは。ワークイズ代表の桑原 祐介です。


このところ、いじめ問題と企業内の人間関係の問題には共通の課題があるのだろうと感じる場面が多々あります。

「いじめられたら先生や大人に相談を」という意見を聞いて、そういえば企業でも「当社では相談窓口を設けています」なんていう話を聞くことがあるなぁ、と思いました。

でも、パッシブな窓口では実際に企業内の問題をすくい上げられる率は、とても低いのではないかと思うのです。

これは経験上、感じていることなのですが、待っていて飛び込んでくる相談よりも、こちらから水を向けて「実は……」と口を開くケースの方が、圧倒的に多いのです。会社勤めをしていた頃も、独立してからも、どちらもそうでした。

そして、こちらから水を向けなければ話さなかったであろう悩みも決して軽いものばかりではなく、重い悩みだったケースはいくらでもあります。

きっといじめ問題も同じなのではないか、そう思うのです。

企業も学校も、「相談窓口を設けている。何かあれば相談してくるはずだ」という考えは幻想に過ぎません。
それどころか、受け身な相談窓口を設けてしまったばっかりに「しっかり対策をしている」と慢心してしまうことの方がよほど危険なことであるように感じます。

「相談しない方が悪い」のではないのです。
人間なのだから。声をあげられない人もいれば、諦めてしまっている人もいます。憔悴しきって正常な判断ができない人もいます。
「声掛け」大事だと思うんですよ。
だから、僕は従業員との面談を大切にしたいのです。
posted by work-is at 22:24| Comment(0) | 日記
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