2016年03月24日

平成28年度の新入社員は……「○○型」

恒例の日本生産性本部「新入社員のタイプ」平成28年度が昨日発表になりました。
今年は「ドローン型」だそうです。
なるほど、確かに強い風にあおられつつ目標地点に着地した人が多かった……そうかもしれません。
それから夜間飛行(深夜残業)も規制されているそうです。



ちなみに、第1回「新入社員のタイプ」は1973年のこと。
そのとき名づけられたのが「パンダ型」でした。
「おとなしくかわいいが、人になつかず世話が大変」だそうです。
結局……新入社員は昔からあれこれ言われてきていて、殊更に今の若い人たちがダメだとか、ゆとりだからダメだとか言うわけではないんだと思います。



 
〜以下 日本生産性本部Webサイトから〜

○平成28年度新入社員のタイプについて
「ドローン型」
強い風(就職活動日程や経済状況などのめまぐるしい変化)にあおられたが、なんとか自律飛行を保ち、目標地点に着地(希望の内定を確保)できた者が多かっ た。さらなる技術革新(スキルアップ)によって、様々な場面での貢献が期待できる。内外ともに社会の転換期にあるため、世界を広く俯瞰できるようになって ほしい。なお夜間飛行(深夜残業)や目視外飛行は規制されており、ルールを守った運用や使用者の技量(ワークライフバランスへの配慮や適性の見極め)も必 要。

posted by work-is at 21:50| Comment(2) | 就活

2015年09月14日

キャリア・カウンセリングって難しい……

こんにちは。ワークイズ代表の桑原 祐介です。


最近、キャリア・カウンセリングって難しいなぁ、と感じる場面が何度かありました。


学生さんたちと話をすると、この時期になっても尚、「自己分析がしっかりできていない」「志望動機がまとまっていない」4年生が少なくないことに驚かされます。 
その原因はいろいろなところにあるのだと思いますが、面談をしていて感じるのは、限られた時間で本質に迫る難しさと、やはり限られた時間で学生さんたちに得心してもらうことの難しさです。


正社員で働いた経験のない学生さんたちに、正社員で働く大変さや責任の重さを得心してもらうのは、学生さんたちが行ったこともない国について話をし、それだけでリアルに伝えるのと同じくらい難しいと感じます。
しかも、それを限られた時間内に、自己分析や志望動機にも目を向けながら行わなければなりません。


ある種の学生さんたちには伝えようとしても伝わらないのではないか、と思うこともあります。
むしろ入社してから心が折れないよう、そっちの方向で手当てを行い、3年、5年、10年と働き続ける中で自分自身の経験によって得心してもらうしか手段がない、そういう性格の方もいらっしゃいます。


また一方で、自己効力感が非常に低い学生さんにも、時々出会います。
「自分には取り得なんてありません」
「みんなのように明るく振る舞うなんて、私にはムリです」
「誰にも好かれない自分なんて採用されないでしょう。みんなから好かれている人たちとは違うんです」


こういう学生さんに会うと、(それだけが原因だとはもちろん断言できないのですが)家庭環境や親がどんな人だったのか、縁のあった学校(幼稚園も含めて)の先生がどんな人だったのか、つい考えてしまいます。


みんなみんな、いいところはあるのにね。
それを見せてもらえなかったのはとても残念です。


でも一方で、残念がっていても仕方ないのです。
見せてもらえなかったのなら、自分で見にいかなくては。
「自分で見にいくんだよ」ということを伝えていかなくてはなりませんね。


キャリア・コンサルタントって、キャリアに関する話をしているだけではないのです。
その人の生い立ちから行く末まで、生涯にわたって見渡す視点が必要となります。
その人の自由な生き方を阻害している「こだわり」「決め付け」「思い込み」があれば、それに気づいてもらうことも大切な仕事だと思っています。


結局、キャリア・コンサルタントとは資格の名前に過ぎないのだと思っています。
為すべきことは、その人がその人らしく生きていけるよう、ご相談の中でトータルサポート(リファーも含め)をすることなのです。
まだまだ精進しなくてはなりませんね。
posted by work-is at 21:47| Comment(0) | 就活

2015年07月14日

やりたい仕事をやれるのか? 可能性を考えてみる

こんにちは。ワークイズ代表の桑原 祐介です。


ある方との会話の中で、「やりたいことを仕事にする」のはとても難しいことなのだと改めて実感しました。

「やりたいことは何?」
就活生は、就活中にこんな会話を何度もすることでしょう。
でも……
本当にその仕事に就ける人がいったいどれくらいいるのか?
入社して40年、一度の転勤も異動もなく「やりたいこと」を全うできる人なんて、果たしているのだろうか?
(職人さんや専門技能を持つ方は別でしょうけれど)
大企業に行きたいと思っている人へ……転勤も異動も、きっとありますよね? 「やりたいこと」ができなくなったら、どうするんでしょうか。

「やりたいこと」以外の仕事をする場面が、会社組織で働く中ではたくさんあるのだと思います。いえ、むしろそっちの方が多いかもしれません。
だとすると、とりたててやりたい仕事にこだわりがなく、「あれやって」「今度はこの仕事、お願いね!」と次々にやってくる異なる依頼に嫌な顔ひとつせず、依頼を完遂することに喜びを感じる人の方が、むしろ楽しく仕事ができるのかもしれません。

「やりたいことが見つからない」学生さんも、別に悩まなくてもいいのだと思います。誰かが喜んでくれることに幸せを見出せる人なら、会社組織の中で幸せになる道があるように思えるのです。
posted by work-is at 21:29| Comment(0) | 就活

2015年07月13日

志望動機について思ったこと

こんにちは。ワークイズ代表の桑原 祐介です。


食品加工・調理系の企業さんの面接会場の前を通りました。
きっと、食品に興味があったり、料理が好きだったりする、そんな方が応募するのでしょう……

……と、そこまで考えて、また違うことが脳裏をよぎりました。
もし志望動機に「食品に興味がある」「料理が好きだから」と書いて応募したら、どうなるんだろうか、と。

多分、応募するほぼ全員がそういうことを書いているんだろうなぁ、と思ったんです。

全員が同じことを書いていたら、アピール度としては、何も書いていないのと同じです。
だからといって奇をてらったり受けを狙ったりするのがよい、というわけではありませんが、やっぱりそれでは志望動機としては弱すぎるのです。

やっぱり、心から湧き上がる「何か」にフォーカスするべきなんだろうなぁ。そういう「自分自身の内面との対話」を、学生さんにはたくさんたくさんしてほしい……人と話したり、ぶつかったり、いろいろな経験から感じるものと向き合ってほしいなぁ、と思います。
「ジョハリの窓」をご存知の方も多いと思います。人には、「自分からは見えなくて、他人からは見える」象限があります。誰かと話したいと思った学生さん(いえ、もちろん社会人の方でもいいのですが)、よかったらお声をかけてくださいね♪
posted by work-is at 12:42| Comment(0) | 就活

2015年01月22日

長期のインターンシップ参加者による報告を聞いて

こんにちは。ワークイズ代表の桑原祐介です。


先日、長期のインターンシップ参加者による報告を聞く場をいただきました。
みなさん、いろいろなことを学んでいるなぁと感じました。
学びの質も高く、新入社員が入社後によくぶつかる壁にやはりぶつかっており、それぞれがそれぞれの言葉でそれを表現していたのが大変印象的でした。


例えば……「長期間で大変だったが、学べることも多かった」というもの。
当たり前のことなのですが、長期間のインターンシップは楽ではありません。
数ヶ月という単位に及ぶ体験は、飛び込む勇気だけでもたいしたものだと思います。
でも、大変な分、学べることも多かったという報告……ウラを返して言えば、お手軽なインターンシップでは、それなりのことしか学べない、ということなのでしょう。
「大変なのは嫌だけれど、インターンシップに行かないのは不安だから短期間で楽そうなのに参加しよう」と考えている人がいたら、それは「それなり」のことしか得られない可能性が高い、ということです。参加したとしても「参加した意味があったかどうかわからない」程度の結果に終わる危険もある、ということです。


「参加した意味があったかどうかわからない」のなら、行っても行かなくても同じ、なのでしょう。
行っても行かなくても大差ないインターンシップなら、「真に学べる、苦労の多いインターンシップ」に行った学生さんに、かなうはずがありません。


それから、「タスクの多さ」を挙げた方がいらっしゃいました。
これ、学生さんには是非実感してほしい、とても大切なことです。


「やりたい仕事」をやりたいという気持ち、大事だと思います。
「自分にも仕事、できるだろうか?」という不安、誰にもあると思います。


実は、仕事の1つ1つは、そんなに難しいことではないんです。
机に向かって、じっくり考えたら、たいていのことはこなせるのではないでしょうか。


「敵」は、もっと違うところにあります。
「タスクの多さ」という言葉で表現されたように、想像を超えるスピードで大量の仕事が降ってくるのが、実際の仕事現場です。
特に、お客様相手のお仕事だと、その量に容赦はありません。
こちらの都合は、お客様はご存じないのです。
時期モノのお仕事もあります。
クリスマスのケーキ屋、年末のそば屋、採用時期の人事担当者……


大量の仕事を、やっつけ仕事にならず、嫌な顔もせず、相手への気遣いも欠かすことなく、ミスもしないで次から次へ完遂していかなくてはならないのが現実だと思います。


スピードも能力のうち、なのです。
「ゆっくり、じっくり考えて1つのことを完成させるのが仕事」だと思っている方がいらしたら、多くの会社ではそうではなく、毎日卒論の追い込みみたいな状況になる可能性も十分にありえる、という気持ちも、持っていたほうがいいかもしれません。
そして、というか、だから、というか……仕事は段取りが大事で、前倒しが大事で、効率化が大事なのです。
posted by work-is at 21:22| Comment(0) | 就活