こんにちは! ワークイズ代表の桑原祐介です。
就活相談や、退職を考えて悩んでいる社員さんの相談を聞いていると時々ぶつかるのが、親御さんと衝突しているケースです。
衝突に限らず、親御さんが問題を抱えているケースまで広げると、いろんな話が出てきます。
例えば、就活生の進路に対して、親が反対するケース。
もちろん大人の経験からアドバイスしたり、子供が気づいていない危険を察知して伝えてあげる(親御さんが企業の不誠実な態度に気づくこともあると思います。就活生はときに「会社ってそんなもの」と思ってしまうこともあるので)という場合もあるでしょう。こうした場面では、経験豊富な親御さんの出番ですし、それによって助かるケースもたくさんあると思います。
ところが困るのは、子供さんにどうしてもやりたい夢があるのに、親御さんが違う職業を強く推すケース。
どういうわけか「公務員」「学校の先生」などを勧める人が多いようです。
(くれぐれも、公務員や学校の先生を子供さんに勧める親御さんが全て問題、というわけではありませんよ)
もちろん、子供さんに覚悟がなく、ただの憧れでぼーっと夢を見ているのなら目を覚ましてやらなくてはなりません。
でも、聞いてみるとかなり現実的な目標を立てているにもかかわらず、親御さんの反対に遭って悩んでいる学生さんが、よくいらっしゃいます。
また、親御さんの問題に子供さんも気づいていないケースもあります。
こちらは深刻で、人事・採用担当が問題に気づくのは入社後になることも少なくありません。
例えば、入社式に親御さんがついてくるケース。
いえ、最近では保護者の席が最初から用意されている入社式もありますので、そうしたケースを指しているのではありませんよ。
そうではないケースで、親御さんがついてきて、しかも子供さんがそれを問題とは思っていない場合のことです。
「ウチの勝手だ!」と言われればそうかもしれませんが、その新入社員を育てる立場の管理職や先輩社員からすれば、その多くは「えっ?」と思うのではないでしょうか。
多くの人が「えっ?」と思うということは、それだけ現代の常識からずれている、と考えざるを得ません。
これは「良い」「悪い」とは少し異なります。時代時代の常識からのズレが大きいと、それだけ周囲とうまく行かない場面が増えてきて、それが問題になるのです。
ずれていることが問題というよりもむしろ、ずれていることに気づいていないのが問題と考えるべきなのでしょう。
(以後もそのニュアンスで読んでくださいませ)
子供さんが問題だと思っていない、ということは、子供さんの常識もちょっとばかりズレている可能性大です。
そして、その子を育てたのは、その親御さんです。
苦労させたくないという一心で、とても大切に育ててこられたのではないかと思うことも多々あります。
けれどその結果、社会に出る(出た)時にツケのようにたまった苦労を支払わされている姿を見ると、「半分は本人のせいじゃないよなぁ」と思って、助けてあげたくなります。
そう、ちょうどゆとり教育の学生さんを見たときと同じ感覚でしょうか?
ゆとり教育……学生さんは悪くないと思っています。だって、そのように育てられてしまったのですから。彼らには、選択権はありませんでした。
ゆとり教育の学生さんを受け入れる企業の側は、「ゆとり教育」で欠落している部分についてはゆっくりと教えてあげなくてはなりません。
そして、ゆとり教育で育ってしまった学生さんは、選択権はなかったとはいえ、自分で欠落している部分を埋める努力をしなければなりません。
人のせいにしても始まりません。ゆとり教育が原因だろうが、そうではなかろうが、仕事をしていく上で足りないものは足りないのです。
足りないものは、補わなくてはなりません。
どちらかが埋める努力をすればいい、というものではないと考えます。
必死に足りない部分を埋めようとがんばる新入社員の姿を見れば、誰かが手を差し伸べてくれるはずです。
そして、きちんと誠実に教えようとすれば、ゆとり世代の新入社員たちの心にもちゃんと届き、彼らもがんばろうとするはずです。
お互いに、どちらが悪いとは言いっこナシでいければ、ゆとり世代も育つし、育ったゆとり世代が企業に利益をもたらすしで、Win-Winの関係になるはずだと思っています。
posted by work-is at 20:09|
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