2014年06月26日

本当に会いたい人に会えていないかもしれない不安

こんにちは。ワークイズ代表の桑原祐介です。


先日、ある方とお話をしていて意見が一致したことがあります。
それは、就活イベントや社会人との交流、インターンシップ等、自分から動こうとする人は実はあまり心配しなくてよいのだ、ということ。
むしろ、イベントにも出てこない学生さんたちの方が支援を必要としているはずで、どうにかしてそういう学生さんたちに出会い、支援をしたいよね、ということでした。


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1人で悩んでいるんじゃないか、って思うと、やっぱりそういう方たちにこそ寄り添いたいし、支えになれるものならなりたいと思っています。
そういう方がお知り合いにいらっしゃるようでしたら、ぜひこんな思いで仕事をしている人がいるとお伝えください。
そして、どうしたらいいのかわからなくなっちゃった方、その方ご本人も、ぜひご一報くださいね。
扉はいつも開いています。だから、入りたいときに気軽に入ってきてください。お待ちしています。
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2014年06月25日

「内定辞退」を防ぐためには

こんにちは。ワークイズ代表の桑原祐介です。


私のWebサイトに来てくださる人で「内定辞退」というキーワードで検索されている方が多いようです。
今年は特に景気がよくなっているため、例年同時期と比べると大学生の内定取得率が上がっています。
複数の内定をもらっている人も例年より多いのでしょうね。そうなると、1つを除いて残りは辞退、ということになります。


内定承諾書が法的効力を持たないことは、既に学生さんたちにとっては周知の事実です。
とはいえ、多くの学生さんたちは良心的だと感じます。「法的効力はないから適当な気持ちでも“キープ”のために出しておけばいい」と思っている学生さんは少数派で、むしろ「法的効力がないのは知っているが、やはり“入社することを誓約します”と書いてある以上、軽い気持ちで書くのは良心が咎める」と思っている学生さんの方が多いのではないでしょうか?
どうしても第一志望、第二志望……と順位はついてしまうことでしょう。そして、その中で第一志望の結果が出る前に、第二志望以下の会社から内定承諾書の提出を求められることも、よくあることではないでしょうか。


私が採用担当をしていたときは、内定承諾書に関する説明を、会社説明会の最後と最終面接の後に2回、していました。
そのとき話していたのは、次のようなことでした。


「口頭で内定の承諾をもらった人には、内定承諾書を送りますので、捺印後返信してください。ただ、内定承諾書を出した後には、内定辞退はしないでほしいのです。内定承諾書には法的拘束力はありませんが、みなさんから内定承諾書を受け取ったら、会社は他の候補者に全てお断りの連絡を入れます。もし軽い気持ちで内定承諾書を出して後から辞退したために、当社を第一志望として熱望していた誰かが断られていたとしたら、どう思われますか? 反対に、みなさんが第一志望として考えている会社が他社だったとして、誰かの気軽な内定承諾書のために自分の夢が断たれたら、どうですか? どうしても他の選考などの事情で待ってほしい、ということであれば、どうかきちんと相談してください。会社の都合もあるので、ずっと待つというわけには行きませんが、待てるラインは提示しますし、相談したことを理由に不利益な扱いはしません。また、会社として待てない事情が出た場合は、反対にこちらから第一志望の選考状況をお聞きします。その上で、もうそろそろ決断してもらわないと会社の採用活動にも支障が出る旨をこちらからもご相談します。その時点では決断を迫らなければならないかもしれませんが、それまではできる限り待つ方向で動きますから」


もちろん、採用予定数に届くまでは、お待ちしている間にも別な方に内定を出します。だから、1人待っているからといって、その後ろに並ぶ全ての候補者への連絡が渋滞するわけではありません。
そして、こうした「心と心の正直な話」をするために、私は選考の際にも、会社説明会の際にも、もっとさかのぼれば合同企業ガイダンスの場でも、とにかく学生さんには誠実に接することを心がけていました。
それでも、一部の学生さんの心には届かなかったかもしれませんが……それでも、最後まで信じてあげるスタンスは崩したくないと考えていました。


仕事柄、学生さんと接する機会が多くあります。人事担当者の方と接する機会もたくさんあります。
とてもすばらしい人事の方もたくさんいらっしゃるのですが、残念ながら学生さんの口からはそうではない方がいるという声も聞こえてきます。
失礼だったりひどい扱いをしたりする人もいますし、やる気がなかったり、いい加減な仕事ぶりだったりということを学生さんに見られてしまっているケースもあります。
信じられない話、ありますよ。内定通知が3回も届いたとか、内定後の内定者SNSのパスワードが2つ届いたとか。「管理がどうなっているのか心配になりました」と辞退した学生さんを知っています。
高飛車な態度で接された、という声もよく耳にします。


私が思うのは、学生さんも尊重すべき人格を持った1人の人間なのだ、ということです。
「働かせてほしい」と頭を下げてお願いに来ているのは、確かに学生さんの方かもしれません。
けれど、企業だって「働いてくれる人を探して」いるのが採用活動のはず。
そんなところでももちろん対等のはずですし、何よりもお互いの立場云々ではなく、お互いが1人の人間です。


学生さんへ。
嫌な人事の人に会ったからといって、嫌な大人にならないでくださいね。
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2014年06月23日

意外な就活の「壁」はとても身近なところにあった!

こんにちは! ワークイズ代表の桑原祐介です。


就活相談や、退職を考えて悩んでいる社員さんの相談を聞いていると時々ぶつかるのが、親御さんと衝突しているケースです。
衝突に限らず、親御さんが問題を抱えているケースまで広げると、いろんな話が出てきます。


例えば、就活生の進路に対して、親が反対するケース。
もちろん大人の経験からアドバイスしたり、子供が気づいていない危険を察知して伝えてあげる(親御さんが企業の不誠実な態度に気づくこともあると思います。就活生はときに「会社ってそんなもの」と思ってしまうこともあるので)という場合もあるでしょう。こうした場面では、経験豊富な親御さんの出番ですし、それによって助かるケースもたくさんあると思います。
ところが困るのは、子供さんにどうしてもやりたい夢があるのに、親御さんが違う職業を強く推すケース。
どういうわけか「公務員」「学校の先生」などを勧める人が多いようです。
(くれぐれも、公務員や学校の先生を子供さんに勧める親御さんが全て問題、というわけではありませんよ)
もちろん、子供さんに覚悟がなく、ただの憧れでぼーっと夢を見ているのなら目を覚ましてやらなくてはなりません。
でも、聞いてみるとかなり現実的な目標を立てているにもかかわらず、親御さんの反対に遭って悩んでいる学生さんが、よくいらっしゃいます。


また、親御さんの問題に子供さんも気づいていないケースもあります。
こちらは深刻で、人事・採用担当が問題に気づくのは入社後になることも少なくありません。
例えば、入社式に親御さんがついてくるケース。
いえ、最近では保護者の席が最初から用意されている入社式もありますので、そうしたケースを指しているのではありませんよ。
そうではないケースで、親御さんがついてきて、しかも子供さんがそれを問題とは思っていない場合のことです。
「ウチの勝手だ!」と言われればそうかもしれませんが、その新入社員を育てる立場の管理職や先輩社員からすれば、その多くは「えっ?」と思うのではないでしょうか。
多くの人が「えっ?」と思うということは、それだけ現代の常識からずれている、と考えざるを得ません。
これは「良い」「悪い」とは少し異なります。時代時代の常識からのズレが大きいと、それだけ周囲とうまく行かない場面が増えてきて、それが問題になるのです。
ずれていることが問題というよりもむしろ、ずれていることに気づいていないのが問題と考えるべきなのでしょう。
(以後もそのニュアンスで読んでくださいませ)


子供さんが問題だと思っていない、ということは、子供さんの常識もちょっとばかりズレている可能性大です。
そして、その子を育てたのは、その親御さんです。
苦労させたくないという一心で、とても大切に育ててこられたのではないかと思うことも多々あります。
けれどその結果、社会に出る(出た)時にツケのようにたまった苦労を支払わされている姿を見ると、「半分は本人のせいじゃないよなぁ」と思って、助けてあげたくなります。
そう、ちょうどゆとり教育の学生さんを見たときと同じ感覚でしょうか?
ゆとり教育……学生さんは悪くないと思っています。だって、そのように育てられてしまったのですから。彼らには、選択権はありませんでした。
ゆとり教育の学生さんを受け入れる企業の側は、「ゆとり教育」で欠落している部分についてはゆっくりと教えてあげなくてはなりません。
そして、ゆとり教育で育ってしまった学生さんは、選択権はなかったとはいえ、自分で欠落している部分を埋める努力をしなければなりません。
人のせいにしても始まりません。ゆとり教育が原因だろうが、そうではなかろうが、仕事をしていく上で足りないものは足りないのです。
足りないものは、補わなくてはなりません。


どちらかが埋める努力をすればいい、というものではないと考えます。
必死に足りない部分を埋めようとがんばる新入社員の姿を見れば、誰かが手を差し伸べてくれるはずです。
そして、きちんと誠実に教えようとすれば、ゆとり世代の新入社員たちの心にもちゃんと届き、彼らもがんばろうとするはずです。
お互いに、どちらが悪いとは言いっこナシでいければ、ゆとり世代も育つし、育ったゆとり世代が企業に利益をもたらすしで、Win-Winの関係になるはずだと思っています。
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2014年06月17日

「勉強が嫌い」という高校生、大学生(もしかしたら小中学生)へ

こんにちは。ワークイズ代表の桑原祐介です。
今日もまた、高校生のコメントで思ったことを。


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「僕(私)は勉強が嫌いです」
「勉強をする気が起きません」



こうコメントをする生徒さんがたくさんいました。


返してあげたのは、まずほめ言葉。


「嫌いって、よく言えました!」


嫌いなものを嫌いだと認めることは、とても大事なことです。
これができないばかりにストレスをため込んで苦しんでしまうこともあります。
そして、次に書いたのは、


「別に勉強を好きにならなくてもいい」


という言葉でした。


勉強が好きで好きでたまらない、という高校生は少ないと思います。
勉強ができる人も、多くは特に好きなわけではなく、必要だからやっているのではないか、と思うのです。
だから、「勉強が嫌い」と書いてきた生徒さんには、
「好きにならなくてもいいし、みんな勉強は嫌いだと思うよ。でも、好きなことしか向き合わない、と決める必要もないし、嫌いなら嫌いなまま、それを認めて勉強に向き合えばいいと思う」
と伝えました。


仕事も似ていますね。「つらいから辞める」「嫌だから辞める」って。
つらくても、嫌でも、辞める必要はないのです。
つらいけど明日もがんばる、でもいいし、嫌だけどもう少しやってみる、でもいいし。
人生、つらいことも嫌なこともたくさんあります。でも、その都度逃げ出したり、そのたびに辞めていたら、きりがありません。
うまく気持ちを逃がしたりコントロールしたりして、明日を迎えることもまた、大事なことです。
どうしてもつらくて苦しくてたまらなくなっちゃったときは……ご連絡くださいね。お話、聞きたいと思います。
posted by work-is at 16:39| Comment(0) | 就活

2014年06月16日

再び高校生の感想から〜大学生(就活生)にも通ずる話

こんにちは! ワークイズ代表の桑原祐介です。
先日の高校生の感想文から今日も気になった声を。


こういうコメントを書いてくれた生徒さんが何人かいました。
「講演を聞いて、社会の厳しさに不安になりました」
「学校の先生や親からも似たような話を聞かされて怖いと思うようになってきました」


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確かに社会は厳しいところなのですが、決して「スーパーマンしか生き残れない世界」ではありません。
普通の人が普通に生きていくことができる場所でもあるのです。
ただ、少しだけがんばっておくと、少しだけ生きるのが楽になります。
少しだけ、人生が幸せになります。


不安に感じてしまう生徒さん、学生さんにオススメするのは「当たり前のことを1つずつていねいに」ということです。
当たり前のことをちゃんとやる、ということは、当たり前のようでいてできている人はなかなかいないものです。
あいさつをきちんとする、とか、早寝早起きを実践する、とか、新聞をちゃんと読む、とか、テストで間違えた問題は復習してできるようにしておく、とか、そうしたことをきちんとこなしていくことで、とりたてて特別なことはしなくても、いい線まではいけるものなのです。


「当たり前のことを1つずつていねいに」やっていくことが適している方もいます。
あまり自信が持てない、とか、自分は不器用だ、という方にこそ、実践してほしいと思っています。
社会の厳しさ、怖さを、どうかありのままの姿で見てくださいね。
甘く見ても痛い目にあうし、実際の姿よりも巨大なものだと認識してしまっても、萎縮して物事うまくいかなくなってしまうものです。
posted by work-is at 23:59| Comment(0) | 就活