こんにちは。ワークイズ代表の桑原 祐介です。
ある会社の研修で、従業員同士のディスカッションがとても盛り上がり、会社に対する不満がたくさん出たことがありました。
その日の研修日報で、ある方が「こんなに不満が噴出して、ウチの会社は本当に良くなるんでしょうか?」というコメントを書いてくださったのですが……
僕は、不満が出るということは「社員の改善意欲は死んでいない」ということだと思うのです。
その不満が正しいか身勝手かは別として、不満を抱いた社員さんの心の中にそれがあるのは事実。ならば、手法はどうあれ、その不満は解消しなければなりません。「不満を持って当然」であれば、会社はそれをどうにかして改めなければならないでしょうし、「身勝手」であれば、その社員さんに、それが身勝手であることを悟ってもらわなければならない……事は単純ではありませんが、それをやらなければ、社員のモチベーションを保つことはできません。言い換えればそれは「納得感」のある職場をつくれるかどうか、ということなのだと思います。
不満が口に出る職場は、まだ健全なのです。なぜなら、それをきっかけに「ではどうすればよいか」を考えることができますから。
不満が抑圧されてしまうほうが、よほど怖いことでしょう。改善を諦めた社員は黙って辞めていくでしょうし、ものを言わず、黙って会社にぶら下がることを選んだ社員だけが残っていくでしょうから。
いい会社、いい職場をつくりたいです。そのために、社員さんと面談をして、毎日でも不満を聞いて、そして「ではどうするか?」を、お世話になる会社と共に、そして社員さんと共に、考え続けたいのです。