2015年01月15日

〜その2〜 営業職にも裁量労働制? 残業代ゼロになる?

こんにちは。ワークイズ代表の桑原祐介です。
昨日の続きです。


昨日のブログでは「従業員は二択を迫られます」と書きました。
でも、実際にはもう1つ、選択肢があると思っています。


それは「スーパーマンになる」ことです。


「同僚や職場や会社やお客様のためを思って+αの仕事をしても疲弊しない」


それができれば問題は解決します。
スーパーマンと書きましたが、実際にはそんなに高いレベルでなくても大丈夫です。
2:6:2の法則でいう、上位2割に入れば可能性は十分あると思います。


私が新卒の頃……
同僚や職場や会社やお客様のためを思うなどという余裕は、私にはこれっぽっちもありませんでした。
自分のことさえ満足にできないまま、3年もの間、一方的にご迷惑を掛け続けてきました。
(3年後からは少しずつ恩返しができたと思っていますが、それでもしばらくの間は、返す恩よりもいただく恩の方がはるかに大きかったです)


死にそうなほどの仕事量。
こんなにできるわけがない。何かが間違っているに違いない。そう思っていました。


そんなある日、私はふと、営業所長のことに思いが巡ったんです。


営業所の所長は、私よりもずっと高い営業目標を持っていました。
そして、それを達成し、なおかつ営業所の管理や部下指導もしていました。
それなのに、極端に残業が多いわけではありませんでした。
ともすれば、何の仕事もできない私の方が遅く帰ることも多々あるほど。


一営業としての仕事だけなのに「こんなにできるわけがない」「何かが間違っているに違いない」と思っていましたが、それは間違いだと気づかされたのです。
現に、所長は一営業としての仕事だけでなく、それ以上の仕事をこなしているのですから。否定のしようもありませんでした。
一営業の仕事だけなら、できないはずはない。
それどころか、所長業務を兼務できるだけの時間的余裕が作れるはず。


そうして生み出された時間を、所長は所長業務に充てます。
所長でない私は、何に使えばよいのか?


私が目指したかったのは「スーパーマン」でした。
誰よりも早く仕事を終えること。
そのやり方を、死にそうな思いをしながら働いている同僚に伝えること。
死にそうな思いをしながら働いている同僚に代わって、担当のいない「境界領域」の仕事を自分が引き受けること。
すべてをやりきっても、同僚と同等の時間で勤務を終えること。


それを、自分に課そうと思いました。


それが果たせたかどうかは、わかりません。
けれど、そこを一心に目指そうとしていたのは、本当でした。
続きはまた明日以降に書こうと思います。
posted by work-is at 22:45| Comment(0) | 仕事全般

2015年01月14日

営業職にも裁量労働制? 残業代ゼロになる?

こんにちは。ワークイズ代表の桑原祐介です。


今日は名古屋に行っておりました。
帰りの新幹線の中で、ニュースを見ていると……


「一部の営業職にも裁量労働制を導入。残業代ゼロに? 厚生労働省」
みたいなニュースが、車両の電光掲示板に流れてきました。


詳しいニュースを読んでみると、「提案型営業」は各労働者の裁量が大きい、のだとか。
いまどきどこでも「提案型営業」と言われますので、それを逆手にとって「一部の営業」ではなく、どの会社にも裁量労働制が導入されかねないなぁ、ともチラリと思いましたが、ことは「その程度」の問題では済まない気がします。
(「その程度」と書いたとはいえ、それだけでも大きな問題なのですが)


どの職場でも、仕事にはそれぞれ担当者がいます。
しかし、どの職場にも、担当者が決められない「境界領域」の仕事が存在します。
何かの故障時に対応したり、お客様や取引業者以外の来訪者に応対したりという、ある程度見える仕事から、落ちているゴミを拾ったり、落ち込んでいる仲間に声を掛けたりといった、潤滑油みたいな仕事まで……


もし本当にそうなってしまったら、そうした仕事は誰がやるのか?


ドライな性格の社員は、そういう仕事には手を出さなくなるでしょう。
もしくは、誰かに押し付けようとするのではないかと思います。
誰も引き受けなければ、その職場は荒廃していくでしょう。
もしかしたら、人のいい方が引き受けてくれるかもしれません。
けれど、今まで以上に誰もカバーしてくれなくなったら、その人が回らなくなる危険も十分考えられます。


お客様に対しても、同じことです。
売上に直結する仕事だけを追う人が出てくるかもしれません。
短期的には、もしかしたら売上があがるかもしれませんが、フォローや気配りをなくした営業からは、いつかお客様は離れていってしまいます。
日本の他社にお客様が移るのなら、まだよしとしなくてはなりません。
海外の他社にお客様が流れてしまえば、日本はどんどん弱体化していきます。


会社から従業員に対しての、仕事の要求は、どんどん上がっていくことでしょう。
正当な厳しさは当たり前ですが、それとてどんどんレベルが上がっていけば、ついていける人ばかりではなくなります。
まして、ブラックな領域にまで踏み込んでしまう会社も、あるはずです。


そこで従業員は二択を迫られます。

課された仕事だけをドライにやり、同僚や職場や会社やお客様はどうなってもいい、と割り切るか。

それとも、本当に同僚や職場や会社やお客様のためを思って+αの仕事をし、疲弊していくか。


一従業員は、一体どうしたらいいんでしょうか?
どんどん殺伐とした会社が増えてしまいそうで、新幹線の中であれこれ考えてしまいました……
それでも、次回はこの続きを書きたいと思います。がんばらないと!
posted by work-is at 23:22| Comment(0) | 仕事全般

2014年12月26日

サザエさんが幸せに暮らせるのはなぜ?

こんにちは。ワークイズ代表の桑原祐介です。
今日はふと思ったことを……


サザエさんは、どうして幸せに暮らすことができているのでしょうか?


よく考えてみてください。
おせっかいで早とちりで勘違いばかり。波乱を巻き起こし、周囲を巻き込んでかきまわす……
冷静に考えれば、とんでもないキャラクターです。


もし現実世界にこんな人がいたら大変です。
会社の仕事なんてとても任せられません。
人間関係でもトラブルばかり起こすことでしょう。


でも、サザエさんはマンガの中とはいえ、幸せに暮らしています。


それはどうしてなのか?


私なりに、2つの理由があると考えています。


1つ目は、周囲の理解です。
「サザエさんはこういう人なのだ」と周囲が理解し、おせっかいも早とちりも勘違いも、すべて許しています。
周囲は困った顔もするし、多少の苦言も呈していますが、最終的には拒否することなく受け入れています。
もちろん周囲の面々はとばっちりを食うこともあるけれど、それでも愛想を尽かすことはありません。


2つ目は、本人の振る舞いや性格です。
サザエさんは陰湿な悪口を言ったり、自分さえよければ他人はどうなってもいいと考えたりはしません。
ネガティブな性格でもありませんし、喜怒哀楽も素直に表現します。それはときに子供っぽいくらいの素直さですが、感情を抑えすぎたり、気持ちが見えなかったりする人よりは好感を持たれるということなのかもしれません。
「良くも悪くも人間らしさそのまま」と言ってもいいかもしれません。


幸せに生きていくためのヒントが、ここに隠されているような気がします。


いろいろな人がいるけれど、周囲はそれに理解を示してあげればいいのではないか。
そして自分は陰湿な悪口を言わず、「自分さえよければ……」とは考えず、ポジティブに考え、素直でいればいいのではないか。
そうすれば、いろいろな人がいる世の中でも、うまく回るのかもしれません。


反対に、陰湿で利己的でネガティブでひねくれたサザエさんがいたら、どうでしょうか?
怖いですね(笑)。少なくとも国民的アニメにはならなかったような気がします。
posted by work-is at 20:35| Comment(0) | 仕事全般

2014年12月19日

「褒めるのが苦手」「叱るのが苦手」な上司に思う

こんにちは。ワークイズ代表の桑原祐介です。


「褒め方・叱り方」なんていうセミナーがありますよね。
そんなことを管理職の方にお話することもあるのですが……


時に、
「褒めろって言われても、褒められて育った世代じゃないから、難しいんだよねぇ」
なんて言われることがあります。


そんなとき、思うのです。
「褒めるのも叱るのも、それは上司の仕事ではないか」と。


難しいのはわかります。だからそういうセミナーがあるのですから。
でも、「難しいけど克服しようとする」のと「難しいからやらない」のは違うと思うんです。


もし部下がやるべきことに対して「それ、できないんですよ。難しいんですよ。苦手なんですよ」なんて言ったら、どうするんでしょう?
多分……許さないですよね?


上司世代の方、一緒にがんばりましょうよ!
僕もがんばりますので!
posted by work-is at 22:13| Comment(0) | 仕事全般

2014年12月12日

「12/24配達希望」の重み

こんにちは。ワークイズ代表の桑原祐介です。


困りました。
子供たちのクリスマスプレゼントに、と、1W以上前に手配した品物が、今日になって「12/24までに配達できない可能性がある」とメール1通よこして知らせてきた業者さんがあるんです。

141212.jpg


今頃……?(泣)

12/24が何の日かは、ギフト業者さんはもちろん、誰にだって説明不要ですよね。
その日に間に合わないって……


それは「やってはいけないこと」のはずですよねぇ……
もちろん、どうにもならないことだってあるかもしれない。でも、メール1通で済ませる話でもないような気がするんです……(とはいえ、全部電話するのも物理的に無理なのかもしれませんが)


仕方ないのかもしれないけれど……
どうしても「プロの仕事」ではないような気がしてしまって。


まぁ、どうにかしなければなりませんね。
がんばります(泣)
posted by work-is at 22:15| Comment(0) | 仕事全般