僕が新卒で入社した会社は、とにかく効率的で、利益率が高い会社でした。入社時研修のとき、「当社の競合はA社だが、当社はA社の1/8の人数で同じ金額の利益を上げている」と教えられ、誇らしく思ったものです。
あれから21年が経ちました。
かの会社にも、もちろんいいところだけでなく直さなくてはならないところがあることも知りました。けれど、やり方によっては他社の8倍まで利益を上げることができるのだという事実とその手法は、僕の仕事のスタイルに大きな影響を与えています。もし、かの会社まで徹底せず、もう少しバランスを保ったとしても、他社の2倍、3倍の利益を上げることは不可能ではない、と信じています。
日本の人口は減っています。
静岡県も、人口流出県といわれています。
それを解消するためには、死ぬほどの残業をしなくとも生活するのに十分な収入を得ることが不可欠だと考えます。
そして、そのヒントが、かの会社の仕事のやり方には隠されていると思っています。
静岡県がもし、「利益を確保しつつ企業の残業をゼロにする」政策を打ち出したら、すぐに人口流入県になるはずです。
「そんなことできない」と言い出せば、そこで終わりです。やり方はきっとあります。未来工業さんみたいに、140日の年間休日と残業ゼロでもやれる会社があるのですから。