2015年07月16日

「私はそのようには認識していない」だなんて。

こんにちは。ワークイズ代表の桑原 祐介です。

岩手の中二いじめ自殺の件で、たくさんの方々がいろいろな立場から、それぞれの思いを綴っていらっしゃいます。
強硬な意見や批判的な意見、その他いろいろありますが、その根本にある感情はやはり「死なせずに済む方法はなかったのか」「このままではいけない」という「人としての温かい気持ち」という点において、共通なのだと感じます。

今日は少し辛口で。

この件がそうだというわけではないのですが、何か事件が起きてしまったときや失言に対する弁明を聞くとき、「私はそのようには認識していない」といった意味の発言を耳にすることがよくあります。

でも、この種の言い訳を通すのは、そろそろやめにしたいなぁと思うんです。

だって、本当に常識とはかけ離れた認識しかできないのなら、その任務(それは時に教師だったり校長だったり政治家だったり医者だったりその他の職業だったりするのですが)から降りてもらわなければならない「適性のない人」であると判断せざるを得ないと考えるからです。

事件が起き、ニュースで会見の風景が流れて、当事者の「私はそのような認識は持っておりません」などという発言がなされ、そして被害者が唇をかんで涙し、ニュースを見た私たちもやり場のない気持ちを抱く……
何か、腹が立つじゃないですか。

ちゃんとしたいですよね。だって、大人なんだもの。
子供たちは、見ています。
posted by work-is at 00:28| Comment(0) | 日記

2015年07月14日

やりたい仕事をやれるのか? 可能性を考えてみる

こんにちは。ワークイズ代表の桑原 祐介です。


ある方との会話の中で、「やりたいことを仕事にする」のはとても難しいことなのだと改めて実感しました。

「やりたいことは何?」
就活生は、就活中にこんな会話を何度もすることでしょう。
でも……
本当にその仕事に就ける人がいったいどれくらいいるのか?
入社して40年、一度の転勤も異動もなく「やりたいこと」を全うできる人なんて、果たしているのだろうか?
(職人さんや専門技能を持つ方は別でしょうけれど)
大企業に行きたいと思っている人へ……転勤も異動も、きっとありますよね? 「やりたいこと」ができなくなったら、どうするんでしょうか。

「やりたいこと」以外の仕事をする場面が、会社組織で働く中ではたくさんあるのだと思います。いえ、むしろそっちの方が多いかもしれません。
だとすると、とりたててやりたい仕事にこだわりがなく、「あれやって」「今度はこの仕事、お願いね!」と次々にやってくる異なる依頼に嫌な顔ひとつせず、依頼を完遂することに喜びを感じる人の方が、むしろ楽しく仕事ができるのかもしれません。

「やりたいことが見つからない」学生さんも、別に悩まなくてもいいのだと思います。誰かが喜んでくれることに幸せを見出せる人なら、会社組織の中で幸せになる道があるように思えるのです。
posted by work-is at 21:29| Comment(0) | 就活

2015年07月13日

志望動機について思ったこと

こんにちは。ワークイズ代表の桑原 祐介です。


食品加工・調理系の企業さんの面接会場の前を通りました。
きっと、食品に興味があったり、料理が好きだったりする、そんな方が応募するのでしょう……

……と、そこまで考えて、また違うことが脳裏をよぎりました。
もし志望動機に「食品に興味がある」「料理が好きだから」と書いて応募したら、どうなるんだろうか、と。

多分、応募するほぼ全員がそういうことを書いているんだろうなぁ、と思ったんです。

全員が同じことを書いていたら、アピール度としては、何も書いていないのと同じです。
だからといって奇をてらったり受けを狙ったりするのがよい、というわけではありませんが、やっぱりそれでは志望動機としては弱すぎるのです。

やっぱり、心から湧き上がる「何か」にフォーカスするべきなんだろうなぁ。そういう「自分自身の内面との対話」を、学生さんにはたくさんたくさんしてほしい……人と話したり、ぶつかったり、いろいろな経験から感じるものと向き合ってほしいなぁ、と思います。
「ジョハリの窓」をご存知の方も多いと思います。人には、「自分からは見えなくて、他人からは見える」象限があります。誰かと話したいと思った学生さん(いえ、もちろん社会人の方でもいいのですが)、よかったらお声をかけてくださいね♪
posted by work-is at 12:42| Comment(0) | 就活

2015年07月09日

耐える機会が少なかった?

こんにちは。ワークイズ代表の桑原 祐介です。

僕が今、仕事で使っているPCは、ノートPCなのにHDDが2台積んであります。
正確にいうと、片方はSSDなのですが。


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SSDはやっぱり速いです。Win7が20秒で立ち上がってくれます。
これに慣れると、HDDから起動するPCにイライラしてしまうのですが……

ふと、今の若い人たちが「精神的に弱い」ということも、こうしたことの積み重ねによってできた面があるのではないか、と思いました。
万事にわたって便利になったことで、人はガマンする場面も減りました。もしかしたら、世の中が快適になり過ぎたために、若い人たちから「ガマンする」「耐える」という機会を奪ってしまったのではないかと思うのです。
その結果、会社をすぐに辞めてしまったり、仕事で追い詰められると無断欠勤して逃げ出したりする人が出てきてしまったのだと。

江戸時代にはみんな歩いて江戸まで行きましたが、車も新幹線もある今、東京まで歩く根性がある人は稀でしょう。
便利になる、ということは、そういうもののような気がするのです。

だからといって、精神的に弱いままではいろいろ不都合もあります。自立するまで、少しだけ「支え」が必要で、そしてその「支え」は一時的なものであることを、支える側も、支えられる側も意識することが必要なのだと考えています。

耐える経験が少なかったのでは、耐える術もわからないはず。
そのまま野に放ったら、酷な気がするのです。
posted by work-is at 21:14| Comment(0) | 仕事全般

2015年07月08日

出る杭を打つのは誰なのか?

こんにちは。ワークイズ代表の桑原 祐介です。


「お金を掛けて研修したのに、なかなか学んだことが定着しない」という声をよく耳にします。
定着しない理由はその組織ごとにいろいろあるのですが……

 
1つ挙げられるのは、社内で「定着させよう」という意識が希薄なケースでしょう。
たとえば「出る杭は打たれる」風土を変えなければ、研修で学んだことを発揮するのはかなりの勇気が必要になるでしょう。そうした風土を放置したままで「研修の効果が出てこない」のは、当たり前といえば当たり前なのです。

 
研修で学んだことを定着させ、発揮できるようにするためには、会社の風土を変えなければならないことが間々あります。
たとえば「出る杭は打たれる」風土なのであれば、誰が杭を打ってしまうのかによっても処方箋が変わってきます。組織の成長を阻害する要因を見つけ出し、それを変えていくことで、まじめに向上しようとする社員さんたちが評価される組織にしていく、そんなお手伝いをしたいと思っています。
posted by work-is at 20:59| Comment(0) | 仕事全般